『子どもたちは未来のように笑う』

  本公演 (2016年/9月) より

『子どもたちは未来のように笑う』

  本公演 (2016年/9月) より

『子どもたちは未来のように笑う』

  本公演 (2016年/9月) より

『子どもたちは未来のように笑う』

  本公演 (2016年/9月) より

『子どもたちは未来のように笑う』

  本公演 (2016年/9月) より

『子どもたちは未来のように笑う』

  本公演 (2016年/9月) より

  本公演 (2016年/9月) より

『子どもたちは未来のように笑う』

Aug. 30, 2018

『14歳の国』

9月本公演

 1998年に神戸のニュータウンで14歳の少年による衝撃的な事件が起こった。

 20年が経ったいま、事件の直後に書かれた『14歳の国』をあらためて上演することで20年の時間と作品が描き出す「14歳」の姿がまた異なった姿で浮かび上がるのではないか。世界は変わってしまった。私たちも変わった。そして、現在を構成する<モノ>や<コト>の変容が、あの時代、すでに萌芽していたのを知るにちがいない。
 あるいは、学生を中心にした若い観客はなにを思うか。
 登場するのは五人の教師だ。体育の授業中。生徒たちはグラウンドにいる。教師五人が誰もいない教室で「持ち物検査」をする。舞台に姿を見せない中学生たちが、こっそり「持ち物検査」をする教師たちの喜劇的な姿を通して描かれる。

 私たちは、あの日のことを覚えているだろうか。

 意識することのできる顕在化した記憶だけではない。いつもは息をひそめ、ひっそりたたずむように身体に刻まれた時間がある。
『14歳の国』をいま上演するのは深い場所にあるそうした記憶を呼び起こすためだ。あの記憶は私たちになにをもたらしたのか。

 いつも書くことですが遊園地再生事業団の公演サイクルは長い。また2年ぶりです。
 14歳の国』が上演されます。

 初演は1998年の青山演劇劇場。円形劇場の舞台は比較的広かった。それを今回は、「早稲田小劇場どらま館」の舞台です。どこをどう変えたらあれが可能か。とはいうものの、演出のことなど、ほとんど記憶がないし、記録されたビデオもあえて観ることをやめ、新しい舞台を創作つもりで取り組んでいます。そして、前回『子どもたちは未来のように笑う』はアゴラ劇場との共催でしたが、今回も、早稲田小劇場どらま館に協力してもらいました。私はこの劇場の芸術監督なので、遊園地再生事業団の主宰者なのかどうか、なんだか中途半端な感じもしないではないものの、稽古場にいればただの演出家です。
 さて、『14歳の国』は戯曲が単行本になってから(といっても、初演の舞台の初日にはすでに白水社から発売されたその戯曲はあったのですが)多くの高校の演劇部から上演の問い合わせがありました。いまでもあります。ただ、高校演劇のルールとして60分という制約があり、そのために、こんなふうに書き直しましたと戯曲を送ってもらいました。すべて許可しました。なにしろ上演してもらえることが嬉しかったですから。それに関しては、『14歳の国』の単行本の戯曲とはべつに、「高校演劇必勝作戦」という、一見ふざけた、しかしながらほんとはまじめな気持ちで書いた手引を載せました。もちろん今回は60分というわけにはいかないものの、少しは手がかりになるのではないかと書き直した部分がいくつかあります。
 あるいは、高校の演劇部は女子が多い。それを考え、女優中心の舞台にしました。その試みも面白いと思ったのと、男たちの劇を書き、演出するのが私の得意技なので、そうではないことをやってみたかったのです。

 だからこれは再演ではありません。まったく異なる舞台です。

 九月。まだ残暑の季節かもしれない。けれど、もう秋になります。どうか、早稲田小劇場どらま館へ。

遊園地再生事業団マーク


WORK SHOP

 2011年の三月に実施した『春式』、そして、2012年の九月に実施した『夏型』のようなワークショップはこれからも機会があったら開きたいと思っています。春はなにかを始めるのにはちょうどいいというものの、とはいうものの、最近の宮沢はどうかと思うほど忙しい。冬にやるなら、『冬物』(仮)にしようと思っていたのですが、そのネーミングはどうも気分が晴れない。また考えます。まったく異なる種類のワークショップをやりたいものです。その方法も思案中。来年は3月の後半あたりに『春式』をやりたい気持ちにもなっています。そのときはまた報せます。

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牛の知らせ もう今年も夏が終わる 2018/09

 遊園地再生事業団は、今月2018914日より)14歳の国』を上演する。わたくしごとで恐縮ですが、人間、年々、体力はなくなってゆくもので演出するのも苦労する。それでも自分のタフさに驚かされる8月だった。「日本近代文学館」が主催する講演会で「横光利一」の話をし、さらに中旬、和歌山県の新宮市で、中上健次さんがはじめた「熊野大学」での講演(中上紀さんと、熊野大学の関係者の皆さんにはとてもお世話になりました)、さらに月末には「シアターコモンズ・ラボ」でのレクチャーがあり、そして『14歳の国』の稽古。働いたなあ。特に講演、レクチャーは調べもの、準備が大変だったんだよ。まだ書くべき原稿があるのと、いろいろやるべき作業はあるのだけど、「熊野大学」であらためて小説への意志が高まった。というのも、このところ「文学」への気持ちが薄くなっていたのだ。中上健次の墓参りをし、新宮に行ったことがたいへんな刺激になった。これはすべての仕事に通じる刺激だ。もっと仕事をしようと気分が高まった。それからシアターコモンズ・ラボのレクチャーを準備するなかで、チェーホフについてもっと考えようとか、「岩松了の人間観」の研究を深めようと考える。やることはまだあるな。死ぬにはまだ早い。

 そのように今年もなんだかんだで忙しい。仕事があって幸いです。

                       ──宮沢章夫


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遊園地再生事業団が運営するWebSite PAPERSです。遊園地再生事業団の活動予定、主宰する宮沢章夫の個人的なPage、ほかにも、WorkShop情報、などで構成されております。毎週火曜日更新というのが本来のPAPERSだがそれは土台無理。というか、いまとなってはどうでもいいことになってしまった。ぼちぼちやってゆく。繰り返すようだがぼちぼちだ。

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