『TOTAL LIVING 1986-2011』

  本公演 (2011年/10月) より

『TOTAL LIVING 1986-2011』

  本公演 (2011年/10月) より

『TOTAL LIVING 1986-2011』

  本公演 (2011年/10月) より

『TOTAL LIVING 1986-2011』

  本公演 (2011年/10月) より

『TOTAL LIVING 1986-2011』

  本公演 (2011年/10月) より

『TOTAL LIVING 1986-2011』

  本公演 (2011年/10月) より

『TOTAL LIVING 1986-2011』

  本公演 (2011年/10月) より

Jan. 7, 2012

 昨年もいろいろありました。
 あったなあ。さまざまなこと。忘れられないこと。だが、感傷だけでは語れない現実。もうあれから、十ヶ月だ。
 そして、2010年に、座・高円寺で『ジャパニーズ・スリーピング』を上演したその翌年の2011年にまた公演をしたという、近年の遊園地再生事業団にとってはまれにみる多作だったと、ま、人に話したら笑われるようなペースとはいいうものの、2年連続で公演することができたのは幸福としか言いようがありません。昨年の10月に上演した『トータル・リビング 1986-2011』は、ひとえに「フェスティバル/トーキョー」の支援のおかげです。いい環境で舞台ができたことは幸福でした。

 さて、『トータル・リビング 1986-2011』の上演には、いつものようにそれに先がけ、ワークイン・プログレスとしてリーディング公演を八月に上演(書き上がったばかりの戯曲を、俳優がその「テキスト」を手にしてただ読むのがリーディング公演だ)。さらに、さかのぼれば、それから5ヶ月ほど以前の3月の各週末を利用して『春式』というワークショップを実施しました。このワークショップのさなかに、東日本の震災があったのはもう言うまでもないし、そのことによって『春式』は特別な、「創作の場」になったと言えるでしょう。それというのも、『春式』の作業(たとえば町の声を記述しそれを作業場に持ち帰る)が、『トータル・リビング 1986-2011』のテキストの原形になったからです。

 だから、『春式』はこれからも機会があったら開きたいと思っています。ただ、『春式』だけに、3月か4月ぐらいじゃないと、なにかおかしいわけです。今年は3月に実施するのがむつかしいので、夏にワークショップを行います。夏ですからね、『春式』という名前は使えません。そこで考えたのが、『ワークショップ・サマー・ジャンボリー』です。なにかとてつもなく巨大な感じがしますが、地味に、こつこつやってゆこうと思います。


 また、小さなことからはじめて、次のことを考えます。ずーっと先のことです。ずーっと遠くのことです。まだなにも見えません。

牛の知らせ「今年の目標など」

 年が明けてもう一週間だ。そして、時間が過ぎるのは早く、気がつけばもう、あれから十ヶ月が経とうとしている。忘れないためになにをするか。ツイッターは短い言葉で「いま」を語ることができる。なにも「ツイッター万歳」というわけではないが、それは公園のベンチのように便利なサービスだ。ずっとそこにいるわけではない。ちょこっと腰を下ろしてなにか呟く。生活は残酷だから、それに追われているうち、大事なことも、理想も、希望もなにもかも、みんな忘れてしまう。色あせてゆく。だからちょこっと腰を下ろす場所は必要だ。生活を休憩して、小さく言葉にし、そしてまた、立ち上がり、日常に戻る。だが忘れはしない。

 【今年の目標──忘れないこと】。まあ、「目標」だったら、なんでも掲げることができる。このあいだ冗談でやはりツイッターに「今年の目標」を書いてしまった。冗談だったらもっと大きく出ればよかったのに、わりと普通のことを書き、まるで実現しそうな勢いだった。もっと大きく出ればよかったな。「八ッ場ダムが建設されるそばから埋める」など。だめだなあ、民主党。あっちがだめだから、どちらかと言えば、こっちという選択は、もともとだめだった。まあ、いいか。よくないけど。

 今年は舞台の予定はいまのところありません。だけど演劇のことは考えてゆきます。小説を書きます。ワークショップもあります。興味のある方は、またこのサイトや、ツイッターでお知らせします。またなにかやりますよ。「すごく基本的な俳優術をどう学んだらいま面白いか」とか。「いかに楽をして俳優になるか」など、「規律/訓練」からはほど遠い俳優への道だ。きっとだめだろう。そんな俳優はだめに決まっている。だけど、なぜそれがいま、必要なのかについて、あらためて考える。「俳優修業再考」といったワークショップ。なにをやるかはまだわからない。  宮沢章夫

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